早朝こっそりFAXを使いたくて実家に帰ると父親一名と犬一匹がAM4:50という時間にもかかわらず起きている。人間の方からは「何のようだ、朝っぱらから、」と、ツッコまれて犬の方はひたすら足元でやかましく知性の感じられない半狂乱踊りをしている、今度ちゃんとしつけてやる。で、予定通りFAX通信を終えて帰ろうとすると熱湯の入ったヤカンを片手に「ヲイ!充!! 俺様の愛車の窓にかけてくりたまいよ!」と、父、「バケツで水をぶっかけるってこないだ聞いたぜ、」って反論する俺様。「熱湯じゃぁガラス割れるんじゃねぇの?」と、駄目押し、一つ屋根の下に「俺様」が二人… 一触即発の緊張状態、で、「バケツはねぇからこれでかけてみろ」と、手桶を風呂場から持ち出す父、中はぬるま湯、犬に近づけるとチャプチャプと飲みやがる、で、結局俺様が極寒の外にでて手桶でザバリ。そのまま、また家に入ってしばし犬と戯れて親子と犬一匹暗い内から外出です。で、父の愛車はガラスにかけた手桶の水がカチンカチンに凍り付いてもはや悲惨な状態、犬を車内に入れてガソリンスタンドのカードで窓をこすり始める父親を横目にとっととげんこつ号で帰宅を試みる俺様、が、実家を出て二分後、電話が鳴る。「鍵を閉められちまった!早く帰って来い!馬鹿!!」と父、車内で半狂乱踊りをする犬と窓の氷を剥がす父、想像、もう笑いが止まらない俺様、家の鍵もきっと車のそれと一緒についていたのだろう、で、青梅街道を大きく回って実家に着くころまた電話、「ヲウ!開いたよ!開けてくれたよ!あああああ、寒かった!」と、角を曲がってすれ違いざまに父の車内を覗くと内部に安堵に頬を赤らめる父と黒くてよく見えない犬らしき塊、平和は保たれた、たった一匹の子犬のお陰で、やるじゃぁねぇか犬!
手桶じゃぁパワー不足、今日の教訓。
犬に飲ませた分が効いたか? 今日の素朴な疑問。
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